実際の使用記事が極端に少ないFT1XDのレビューをお届けします。名機VX-8DとFT2Dに挟まれ、注目されない立ち位置にいるのだろう。
まずは開封
といっても他の無線機とほぼ変わらない。取説は当たり前だがFT1XDのものが入っている。八重洲がホームページで公開している取説は基本的に発売当初のものなのでFT1Dの取説はダウンロードできてもXDのものはない。普通のメーカーは最新の取説をアップしてあるのだが、八重洲はそんな更新作業が面倒なのか、最初にアップロードしたきりなのである。
いよいよ本体とご対面。VX-5あたりから続くデザインである。XDになってデカバッテリーが標準で液晶下の型番表示が変わった程度。ここからはFT2Dと外観上の比較をしていきたい。
高さはFT2Dよりやや低く、厚みはやや厚い。やや軽いので持った感じは悪く無い。液晶表示ユニットはVX-8のお下がりのようだ。(Bluetoothのアイコンがうっすら見える。)コントラストが高く、オレンジのバックライトとあいまって非常に見やすい。通常の運用で過不足ない情報量である。FT2Dはタッチパネルであるがゆえに大型液晶を搭載しているが、情報表示という面から見ると、周波数表示が大きかったりするだけで、内容的にはFT1XDと変わらない。画像の送受信でもしないかぎりはFT1XDの液晶で充分な気がしてきた。
GPSの感度は抜群
2つの機種を比較して驚いたのだが、GPSの感度がぜんぜん違うのだ。どちらも24時間以上GPSを受信していない状態から、ベランダでほぼ同じ位置に置いて電源を入れた。FT1XDはすぐにGPSアンテナ表示(白)がにょきにょき伸び始める。この時点でFT2Dには何の表示もない。2分程度放置するとFT1XDはアンテナ表示が黒になり測位データが表示された。FT2Dは白のアンテナ表示が出たり引っ込んだりで、捕捉する気配はない。仕方なしに場所を変えたりして10分以上奮闘した結果、ようやく測位データが表示された。
そしてその状態のまま、室内に移動し別室の窓際に2台を置いてみた。すると、FT2Dはすぐに圏外表示になってしまったが、FT1XDはずっと捕捉状態を継続していた。これはすごい。ID-51とよく似た傾向でこれぐらい感度が良くないとちょっと使いづらいなと感じた。別の日に外へ持ち出したが、車の中だろうが電車の中だろうがすぐにGPSを捕捉してくれる。頼もしい限りだがFT1XDはGPSの状態をアイコンで表示してくれないので、捕捉しているかどうかは一々GPS表示に切り替える必要がある。しかもGPS表示はパッと呼び出せない。これはとても残念な仕様である。
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