D-STARのことをもっと知りたくて、CQ出版社のアマチュア無線運用シリーズ「D-STAR通信がすぐわかる本」を読んでみた。タイトルの通り、D-STARの概要から運用の仕方、さらには無線機の使いこなしまで網羅された本である。発行が2015年であるので、ID-51はPLUSまでしか掲載されていないが、全然問題ないのである。この世界は、比較的時がゆっくり流れているので2年前の情報でもほとんど有効なのだ。
ネット上の情報はピンポイントであったり、いろいろな情報が点在していたりするので、こういう本で全体的な情報をざっと短時間で取得できるのは、今の時代でも非常にありがたく重要なことである。
特にID-51の画面写真で解説されているところが多々あり、ID-51所有者には実機を触りながら読むことによりさらに理解が深まるというものである。
今非常に興味があるD-PRSだが、それについて解説されているページはごくわずかで、本の性格上「広く浅く」が基本のようなので致し方ないところか。情報通りに設定して、I-GATE局のレピーターにカーチャンクしても例のマップにピンは打たれないのだった。風の噂では100万回に1回打たれるかどうか…みたいなことも聞いたが。
ひとつ自分も取り入れたいと思ったのは、シンプレックス周波数のサブチャンネルをレピータ・リストのグループに登録しておくというもの。アイコムから提供されているレピータ・リストに元々シンプレックスのグループがあるのだが、メインチャンネルが登録されているのみでここにサブを追加してやるのだ。早速やってみるとレピータ操作の延長でシンプレックス運用ができ、とても使いやすいと感じた。
D-STAR通信がすぐわかる本
2017年3月20日