1995年1月17日午前5時46分52秒、阪神・淡路大震災が発生した。 未曾有の大地震で高速道路は倒れ、JRは折れ、街は燃え崩壊した。
そんな年に登場したDEC HiNote Ultraに僕は心奪われた。
超薄型(当時)で今までにない斬新なデザインを見た瞬間に久々にノートPCが欲しくなった。 そして一番安価な下位機種を入手しようとしたが、どこにも在庫がなく断念せざるを得なかった。
今までノートPCといえばA4ファイルサイズであったが、技術革新が進み、各社B5サイズノートPCを投入してきた。 これがサブノートといわれる一分野になった。
僕はやはり小さいPCに興味があったので、こんな本を見ながら、悶々とした日々を過ごしていた。
この本で紹介されていたのは、
ThinkPad、DynaBook、ConturaAERO、
WinBook、Quaderno、OmniBook…
いずれもサブノート黎明期の名機達である。
悩みに悩んだ末、ついにDynaBook SS475を入手するのであった。
この時代にサブノートを選ぶポイントは、液晶がTFTかということと、バッテリーがリチウムイオンであることの2点であった。 DynaBook SS475を選んだのは、同じ東芝のJ-3100SSの印象が良かったのと、対抗馬のThinkPad 530Csが残念ながら残像が多く暗めのDSTN液晶であったためだ。
このDynaBookは頑丈で、少々手荒に扱っても故障知らずで、キーボードもそこそこストロークがあり打ちやすく、何よりThinkPadのTrackPointと同様のアキュポイントが気に入っていた。
1995年11月にはWindows95が華々しくデビューを飾り、僕はこの新しいOSをどうしても使ってみたくなった。 そしてPentiumの時代に突入し、サブノートのジャンルではやはり東芝がいち早くDynaBook SS-R575・SS-R590を発表する。 僕はまた次の一手を考えだしていたのだった。
◆ノートブック ノスタルジア -黎明期編-
◆ノートブック ノスタルジア -PC-9801編-
◆ノートブック ノスタルジア -浮気編-
◆ノートブック ノスタルジア -サブノート編-
◆ノートブック ノスタルジア -ThinkPad編-
◆ノートブック ノスタルジア -VAIO編-
◆ノートブック ノスタルジア -完結編-