Macに保存している動画ファイルをiPhoneで再生するソフト、Air Video HDはかなりイイ。ストリーミング再生がスムースなので、いちいちiTunes経由でiPhoneに取り込む必要性を感じなくなる。このソフトはMac側で動作するサーバAppとiOS側で動作するビューワAppの組み合わせで使う。サーバAppはWindows版もあるのでそちらをサーバにしても構わない。ビューワは今のところiOS版しか無いので、iPhoneやiPadが必要だ。サーバAppは無料だが、ビューワAppは¥360でダウンロード購入する。
サーバAppでの設定は動画が保存されているフォルダを指定するだけだ。複数のフォルダを指定することもできる。Macの環境設定での共有フォルダ設定は必要ない。これで常駐させておくと、後はビューワAppでサーバを自動的に探してくれる。接続できれば、あとは指定したフォルダを選択するとその中に保存されている動画一覧がサムネイル付きで表示される。未再生の動画には印が付き、再生途中の動画は停止位置のサムネイルが表示されるので、非常にわかりやすい。
このソフトの素晴らしいところは、Wi-Fi環境のみならず3G/LTE回線経由でもMacの動画が再生できることだ。事前にPINの設定と、自宅ルータのUPnPの設定をしておく。3G/LTE回線経由だとサーバの自動検索は行われないので、明示的に追加してPINを入力してやる。外の回線経由でも極端にスピードが落ちることもなく、スムースな再生が可能だ。(もちろん環境に左右されるが。)
さらに最近バージョンアップされ、ストリーミング再生だけでなく、ダウンロード再生もできるようになった。iTunesだと事前にMP4に変換しておく必要があるが、Air Video HDが対応している形式であれば、自動変換してダウンロード可能だ。これでWi-Fi環境でダウンロードしておいて、外出先でパケット通信量を気にすることなく動画が楽しめる。
また、スライダーで早送りするときにPinP小画面で早送り中の映像を確認することができるようになった。再生位置をざっくり探すときに便利な機能だ。ただしこの機能を有効にするにはApp内課金で¥240支払う必要がある。