液晶表示が消え針が12時から動かなくなって久しいCASIOのソーラー電波腕時計。半日ほど日光に当てても蘇る兆しはなかった。
仕方がないので修理に出そうかとメーカーサイトで費用を確認すると、部品代別で6,000円!なので自分で修理することにした。
この類の不具合は…
ムーブメントが故障しているのは稀で、電池切れが原因である場合が多い。ソーラー腕時計の場合は電気を蓄える二次電池の寿命と思われる。裏ブタを開けて電池型番を確認するとCTL920Fだったが、CASIO用の同型番の電池は入手できなかった。ではどうするか?入手しやすいCITIZENの同型番の電池を使うのだ。
交換作業中
作業に必要なものは、精密ドライバー、先のとがったピンセット、器用な指先。
CITIZENの電池には対応する時計にあった金具が取り付けられている。これを外してしまえば使えるだろう。マイナスドライバーでじわじわこじるとポロっと取れる。あわてずじわじわがポイント。この金具が外れたら作業のあらかたは終わっている。
次に今の電池を取り除く。(A)の部分にピンセットの先を入れ、電池と反対側に倒すと電池を押さえている金具が浮き、電池が外せる。電池をピンセットでつまみ外すのだが青い絶縁リングは残す。そして新しい電池を+-を間違えないようにセットし絶縁リングをうまいこと上に乗せて金具を押し込むとロックされる。最後に裏ブタの内側に書いてあるようにピンセットでリセット操作(B)。これで完了。
結果は…
液晶には小さなCのマークが。これは電池残量が少なすぎるということ。直射日光の当たるところに2時間ほど放置したら見事に電池残量がMIDになり、電波の受信も行われ正確な時間を刻みだした。大成功である。
※なお、本記事を参考に作業した結果につきましては、当局は一切関知しません。