今時の関数電卓はスライドしてはめ込むプラカバーが付属しているが、こいつは右開きのプラカバーが本体と一体化している。蝶番部分に厚みがありくるりと背面に折り返せるようになっている。CASIO FX-4800P、5800Pも同様の構造である。
丸みを帯びた筐体と液晶周りの垢抜けないデザインがかわいらしさを醸し出している。ついでに言うと液晶表示も高精細で無い間延びした表示なのでそのように感じるのかもしれない。見た目とは違い機能面では申し分なく、n進計算、時間計算、そしてプログラム機能まで搭載している。
大きさはiPhone 6 Plusと同じようだが縦が短く厚みがある。
キーはプラキーで好きなのだが工作精度がイマイチ。キーは個々が傾いたりぐらつきも感じられる。そのため快適な打鍵とは言えないがFX-260 SOLAR よりはマシというレベルである。初めてのCanon機で最初はそのキーレイアウトに戸惑った。
困ったのはこの機種のマニュアルが手に入らないこと。キヤノンのサイトにもこの機種は掲載されていない。最後はメーカーに問い合わせてみるしか無い。
この機種の最大の特徴は哀しいくらい計算が遅いこと。ちょっと多めの計算をさせるとすぐBUSYになるのだが、これがまた健気でかわいらしく、手放せないヤツなのだ。(この写真は1〜10までを足して55になる計算中。)