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OLYMPUS OM-D E-M10(初代)がやってきた

2018年3月4日

 先日、MarkIIIが発売されたというのに、手元には初代E-M10がやって来た。できるだけお金をかけずにデジタル一眼の基本をマスターしてもらうという命題があり、この4年前の機種に目をつけ、程度の良い中古品を入手した。

基本性能は

 デジタルな世界での4年は隔世の感を禁じ得ないかと思いきや、意外とそうでもない。
「手の中の、プレミアム。」のキャッチコピーでデビューしたE-M10は、今でも十分戦える性能を持っていた。

  • 有効画素数 1605万画素のセンサー
  • ボディ内センサーシフト式3軸手ぶれ補正
  • 約144万ドットEVF搭載(視野率100%)自動調光機能付き
  • 2軸水準器搭載
  • 約104万ドット3.0型可動式タッチパネル液晶
  • ハイスピードイメージャAF(コントラストAF・測距点81エリア)
  • シャッタースピード最高1/4000秒
  • フラッシュ、Wi-Fi内蔵
  • 動画性能 フルHD MOV
  • UHS-I対応SDカードスロット

そそる外観

 ミニマムサイズで、いかにも一眼的なデザインが所有感を満足させる。一番のお気に入りは今では珍しくなった電源スイッチの位置だ。

 今時シャッターボタンの周りやモードダイヤル周りに配置される電源ボタンは、背面右下にある。昔のEOSを彷彿とさせる場所だ。E-M10はMarkIIもIIIもフィルムカメラのオマージュかなにか知らないが、背面左肩の特等席を電源スイッチに使い、モードダイヤルを右肩に押し込み、窮屈な思いをさせている。その点初代は電源が軍艦部にないので余裕を持ったレイアウトとなっている。
 そのモードダイヤルはもう少し厚みあったほうがいいと思うが、操作はやりやすい。

 他のボタンは高さも押した時のクリック感もあり、操作した感が感じられる。
 タッチパネルは、カッチリはまっている感じで動かす時にちょっと力がいる感じだ。上下チルトしかしないので、自撮りは困難である。PENのように下側180度まで動かすことができたらいいのに。
 そしてレンズキットに付属のM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZは、今なお色褪せない世界最薄(今も?)電動式パンケーキズームレンズであり、E-M10との組み合わせは最強で超コンパクトなデジタル一眼となる。ちょっと大きめのポケットに入るサイズなので、気負いなくどこにでも持っていける。

買いなのか

 レンズキットの中古で50,000円以下にも関わらず、まだまだ使える基本性能で初心者にはオススメしたいカメラである。(初心者がいきなり中古に手を出すかは別にして)
 このカメラで、どんどん写真を撮って腕を磨いて、物足りなくなったら最新の機種へグレードアップすればいいと思う。最初から10万円越えの最新型を手に入れ、使うのは最初だけで後は年数回のイベントの時しか使わないという事態は避けたい。


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