Evernoteの無料メンバーなんだけど
Evernoteは昨年からサービス内容を変更し、無料で同期できるデバイスが2つまでになってしまった。まあWebサービスを使えば、色々なデバイスで同期が取れるのだが、オフラインで使えないのでイマイチであった。今まで非常に便利に使っていたので、有料サービスに移行するのもいいのだが、いまひとつ気が乗らない。
Evernoteのようにテキストをどんどん保存できて複数のデバイスで同期が取れることを最重要項目として他のサービスを使ってみることにした。
Mac、Windows、iOSの同期を考えると「OneNote」が最有力候補っぽいが、これはありえない。何しろ初回起動時に時間がかかりすぎである。装飾された文書や画像などを残すならいいかもしれないが、プレーンテキストをそのアプリの中で作成し、どんどん保存していく用途には動作が緩慢すぎるのであった。
Standard Notesってどうなの?
目をつけたのがGIGAZINEで紹介されていた「Standard Notes」。飾り気のないシンプルなメモアプリサービスである。サーバに暗号化されて保存されるのがウリで、WebはもちろんMac、Windows、iOS、Linuxに対応していて、AndroidはCommingである。どのデバイスでも見た目は同じ、これ以上ないくらいのシンプルさ。ノートをまとめるノートブックの考え方はなく、Tagで分類する。検索機能がなく、そのかわりかどうかわからないがフィルター機能がある。入力した語句が含まれるノートがフィルタリングされるが、ノートの中のどこにヒットしているかはわからない。しかしこの機能はiOS版にはない。Tagで振り分けるしかないようだ。
いくつかのノートをこのStandard Notesで作成し同期してみた。個別のアプリを見てみるとWindowsアプリがなんだか怪しい動きをしている。インストールからして今まで見たことがないような警告が表示されるし、起動しても真っ白な画面だったり、同期タイミングがおかしかったり。自分の環境(Windows10)だけかもしれないが、信頼性に欠ける動きである。
iOSではノートのリストの並びがおかしい。Mac側で編集中のテキストがリストに現れない。リロードしても変わらず、Tag画面に切り替え、戻ってきたら正常なリストが表示された。
またどのアプリでも同じことだが、ノートリストには作成日時が表示されており、降順に並んでいる。ノートを更新しても作成日時の並びのままで並び順を変更する機能はない。
ちょっと荒削りすぎ(というかシンプルすぎ)で今後使い続けていく気持ちは使い込むほど萎えていくのだった。
いっそのことクラウドに対応したマルチプラットフォームのテキストエディタにしようかなという気持ちになってきたのである。