発売から1年近く経ってはいるが、最近入手したID-50のレビューをお届けする。
外箱は薄くなり、タブレット端末の箱のようだ。スタートフォンのように充電器が添付されなくなったためであろう。
サイズ感はID-51と変わらず、ID-52より一回り小さな感じである。もうすでにID-51もID-52も手元にないので比較することはできない。
液晶表示は白黒だが、見やすい。ID-51PLUS2の最終ロット近くに搭載された液晶は、コントラストの調整が難しく、どうしても縦筋が残ってしまう個体があったが、ID-50はそんなことはない。
筐体デザインのせいかID-51より画面サイズが小さくなった印象だが、どうだろうか。
さらに周波数表示のフォントが太くなり、見やすくなっている。(個人的には以前のスマートなフォントが好きだが。)
筐体デザインと共に変わったのが、VFO/VOLつまみの形状だ。これがID-52と同じ形状のものが使用されており、非常に回しやすくなっている。
USBもType-Cになり、特殊なケーブルを用意しなくてもPCに接続でき、充電もできる。
メニューはグラフィカルなアイコンからの選択となった。選択後は従来通りリストを選んでいく方式だが、ID-51は初代から操作性がかなり良いので、迷うことも操作しにくいこともない。
今回使っているうちに発見した操作があった。
従来からあった機能なのだが、初めて知ったのだ。
- メモリーの表示形式の変更
メモリー名称と周波数が表示されているとどちらの表示も小さくなって、見にくいと思っていた。これはQUICKメニューで「表示形式」が選択できた。自分的に一番見やすいのは、「周波数(標準)」
- デュプレックス時の相手(送信)周波数のモニター
鉄道無線とかで基地局と移動局の周波数が異なる場合とか、メモリーする際にデュプレックスで登録しておくと、基地局側を受信している時に、本体横の[SQL]キーを押すだけで、移動局側の音声がモニターできる。(スケルチ開放状態のモニターだが非常に便利)