はるばる海を超えてアンテナアナライザMini60がやってきた。eBay落札から12日目に到着である。予想外に小さな箱で送られてきた。内容物はMini60本体と、電源のDCプラグパーツが2種類のみで取説のたぐいは入っていない。
バッテリー内蔵のモデルを選んでいるので、外部電源に繋げなくても使えるはずだ。筐体は金属製の小箱でサイズの割に重い。上部にM型メスコネクタと電源スイッチ、下部に外部電源ジャックとminiUSBコネクタ、正面には液晶ディスプレイと赤い操作ボタンが6つ配置されている。
どうやって使う?
アンテナを接続し電源を入れると、液晶ディスプレイのバックライトが点灯し、周波数表示(14MHz)とSWR値が表示される。取説が無いので、ネットで情報収集するのだ。
操作ボタン(左から)
[SET]:セットモードに入る。(PC LINK/STEP SIZE/SUSPEND TIMEOUT/CALIBRATION/SOFTWARE UPDATE)
[SCAN]:BANDボタンで選択したBANDでスキャン開始。バンド毎のスキャン範囲は別表参照。共振点でBEEPがなる。スキャン範囲上限で自動停止してSWR最小の周波数を表示してくれる。
[MODE]:測定データ選択。インピーダンス/複素インピーダンス/キャパシタンス/インダクタンス
[BAND]:測定バンド選択。160M~6M。日本のアマチュアバンドに無い周波数もある。押すたびにサイクリックにバンドが変わる。
[UP]:表示されている周波数を上側に動かす。SETモードではキャンセルボタンとして働く。
[DOWN]:表示されている周波数を下側に動かす。SETモードでは確認ボタンとして働く。
セットモード
SETボタンで項目を選択し、DOWNボタンで実行する。
PC LINK:BluetoothがONになり、Androidと接続できるようになる。
STEP SIZE:スキャン時と周波数UP/DOWN時のステップ量を設定する。 10Hz, 100Hz, 1kHz, 10kHz, 100kHzから選択。
SUSPEND TIMEOUT:オートパワーセーブするまでの時間を設定する。OFF, 30秒, 60秒, 90秒から選択。
CALIBRATION:標準抵抗を接続して、本機を校正する。
SOFTWARE UPDATE:USB経由で内部のソフトウェアをアップデートすることができるようだ。
各バンドのスキャン範囲
バンド | 下限 | 中間 | 上限 |
---|---|---|---|
160M | 1,000.000 | 1,800.000 | 2,000.000 |
80M | 2,000.000 | 3,700.000 | 5,000.000 |
40M | 5,000.000 | 7,100.000 | 8,000.000 |
30M | 8,000.000 | 10,100.000 | 11,000.000 |
25M | 11,000.000 | 12,000.000 | 13,000.000 |
20M | 13,000.000 | 14,100.000 | 17,000.000 |
17M | 17,000.000 | 18,100.000 | 19,000.000 |
15M | 19,000.000 | 21,000.000 | 23,000.000 |
12M | 23,000.000 | 24,900.000 | 26,000.000 |
11M | 26,000.000 | 27,000.000 | 28,000.000 |
10M | 28,000.000 | 29,000.000 | 31,000.000 |
8M | 31,000.000 | 40,000.000 | 49,000.000 |
6M | 49,000.000 | 51,000.000 | 53,000.000 |
計測してみた
自分的に一番に調整したい7MHz(40m)で計測してみる。BANDボタンで40Mを選択し、SCANボタンを押す。5MHzから結構なスピードでスキャンしている。途中何度かBEEPが鳴る。8MHzまで到達するとSWR最小の周波数が表示される…6.9MHz。結構下で共振していることがわかった。この状態でUP/DOWNボタンを押すとその周波数近辺のSWR値が確認できる。
HV7CXでは、エレメントをカットしSWRを測るを繰り返し、自分に最適な周波数まで追い込んでいくのである。やっぱりアナライザがないと調整は無理だわ。
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