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iMac mid 2011のWi-Fiカードを交換する

2016年8月1日

一度筐体を開けてしまったら、もう躊躇することはなくなり、今度はWi-Fiカードを交換してやることにした。(手術道具も揃っているし。)目的は802.11acに対応というよりもiPhoneとのHandoffを実現するためだ。
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 iMac mid 2011はHandoffの対象外だが、何やらごにょごにょすると有効になる。しかしそこにはハードルがあり内蔵のWi-FiカードをBroadcom製のものに交換し別途Bluetooth USBドングルを用意しないといけない。(元のWi-FiカードはAtheros製)
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色々と準備を進める

 国内でも手に入るこのカードを少しでも安く手に入れるため今回はeBayで調達してみた。型番はBCM94360CD、この型番で検索すると複数ヒットするのだが、評価の多さと安すぎず、高すぎずという観点から選び送料込みで6,500円程度。落札から10日で届いたものは、基盤2枚とネジとドライバーで取説の類はない。
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 Bluetooth USBドングルは、I-O DATA Bluetooth4.0+EDR/LE準拠 USBアダプター USB-BT40LEにした。
 なお、設定作業は内蔵のBluetoothをOFFにして行うので、AppleのWireless KeyboardやMagic Mouseを常用している場合は、別途USBキーボードやマウスが必要になるので、用意しておくと良い。
 情報は揃っているので、手こずることはないと高を括っていたがそれは甘かった。

まず、ハードウェアでつまずいた

  1. 2枚の基盤を止めるネジが大きすぎて(さすが大陸はいい加減だ。)、止めることができない。
  2. 元々アンテナ線は3本しかないのに、この基盤には4つのコネクタがある。わからないので、CH0→A0、CH1→A1、CH2→A2に接続しA3のコネクタは未接続のままとした。
  3. 今までアンテナは液晶側から本体背面方向に接続していたが、今回の基盤の向きが逆になり本体背面方向から液晶側に接続することになる。アンテナ線は固く短く元のテンションを維持しているので、接続に手間取った。
  4. 元のWi-Fiカードが挿さっていたコネクタに新Wi-Fiカードを挿したが、カードを止めるネジ穴が全く合わない。両面テープで止めてしまうことも考えたが、アンテナコネクタとネジ穴が干渉してしまうので、結局何もしないことにした。

 と、色々悩ましいことの連続で、途中写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。最終液晶をセットする直前の写真を撮った。
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次にソフトウェアでも問題発生しまくり

 Continuity Activation Toolでパッチあてをするのだが…
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  1. SIP(System Integrity Protection)をDisableにしないといけない。やり方はToolが表示してくれるのですぐに解決。
  2. USBアダプターを挿しているのに、Bluetooth 4.0のハードがないと言われる。内蔵のBluetoothをOFFにするだけではなく、システム環境設定のBluetoothの中の「詳細設定…」の3つのチェックボックスを全て外して、再起動する。
    それでもダメな時はUSBアダプターを挿すポートを変える。私のiMacは背面側から見て一番左のポートで成功。
  3. 再起動後に「ERROR: Continuity is not active」と表示される。Continuity is no active. This might be due to an system update. Do you want to open Continuity Tool to reenable it?で次の選択肢は、「Dismiss」か「Open Continuity Activation Tool」。この後何度かContinuity Activation Toolでパッチを当ててみるが、変化なし。
    この時点ではもちろんHandoffは有効になっていない。もはやこれまでか、と思ったところ有効な情報を入手。
    システム環境設定のセキュリティーとプライバシーの中の一般/ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:を「すべてのアプリケーションを許可」に設定するのだ。

 その後一旦パッチをアンインストールして、再起動して、もう一度パッチを当てたら、見事成功しHandoffができる状態になってくれた。
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 作業終了後、SIPをenableにするのとセキュリティーとプライバシーの設定を元に戻すのを忘れないよう。
これでiMac側の準備が整っただけで、iPhoneとの接続はまだできていない。

 ここまで進むのに大変な労力がかかり、変な汗もかいたし、ストレスも溜まった。ハードウェアは数千円高くてもサポートがしっかりしている国内での調達をお勧めする。



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