以前公開したメモリーデータを実機に導入しようとしたところ、色々と問題があったのでその状況報告と対策をしたい。ADMS-8のインポート機能を使って自分でメモリーデータを作るときにも参考になるはずだ。
手順としては、FT2Dのバックアップデータ(BACKUP.dat)をADMS-8の「通信」メニューから読み込み、そのデータをエクスポートする。エスクポートされたCSVファイルに、公開したメモリーデータをマージしてADMS-8にインポートする。
今回問題のあったデータのポイントは下記の2点。
- ADMS-8でドロップダウンから選択入力する項目(例えばトーン周波数)に選択肢にないデータをインポートしてしまうと、見かけ上は問題なく読み込まれるが、不完全な状態のBACKUP.datを生成してしまい、FT2Dに読み込ませた場合ハングアップしてしまう。この状態で保存した「〜.ft2d」ファイルを読み込むとADMS-8が例外エラーで終了してしまう。
- 受信周波数とステップが合わないデータが存在した場合(例えば受信周波数144.53でステップが20KHz)、保存やセットモード設定操作の度に、「受信周波数の値が異常です」と操作を受け付けなくなる。
この問題を解決し、動作確認したWIRES-X メモリーデータを公開する。(2016年9月1日21時時点のアクティブノード一覧から作成) もちろんFT2D用なので全てデジタルノードである。
前回よりノード数が増えており、全てのデータを読み込ませた場合、437個のメモリーを消費する。
なお、いつものことながら本記事や本メモリーデータを使用して発生するいかなる事象について、当局は一切関知しない。