アマチュアバンド内で全く同調が取れていないHV7CXをMini60を使って調整してやる。HV7CXには調整練習用に銅線が付属しているので、エレメントを切ってしまう前にこの銅線で調整をしてみる。しかし最終的には1.5mmのステンレス製?エレメントを切る必要があり、手持ちのペンチ、ニッパーでは太刀打ちできないと思われたので、この際だしワイヤーカッターを導入して楽に作業を進めることに決めた。
まずは今の共振点を調べる。
7MHz→6.58MHz、21MHz→18MHz、28MHz→26.8MHz、50MHz→46MHzとメーカーの言うとおり、アマチュアバンドより低いところで共振している。これからエレメントを切り詰めて周波数を上げていくのだ。1cmあたりどれくらい周波数が変化するかは取説に書いてあるので、切り過ぎないようにじわじわ合わせていく感じだ。
7MHzのエレメントを外し銅線に交換し、調整していく。7.060MHzあたりが理想。ここぞというポイントでエレメントを銅線と同じ長さに切る。切り過ぎると後戻りできないので、長めに切る。7MHzのエレメントの着脱は、アンテナを降ろさないとできないので、アンテナを基台から外す、エレメント外す、切る、付ける、アンテナを基台に付ける、SWR測る、を10回ほど繰り返しあまりの面倒くささに気持ちが折れそうになってきた頃、最後の一撃が効きすぎ随分高めの周波数に行ってしまった。
それ以外のエレメントは窓から手が届くので、Mini60でスキャンかけっぱなしでエレメントを脱着し、もう銅線は使わずエレメントを直接切ることにした。なにしろリアルタイムでSWRがわかるので一々銅線でテストすることもない。
調整した結果は…
こんな感じ。50MHzのSWRが思ったほど落ちなかったのは、残念だ。その他の周波数は幅は狭いがある程度まで落ちているので満足である。
この調整で痛感したのは、アンテナアナライザとワイヤーカッターは必須だということ。私のパターン(Mini60+ワイヤーカッター)の場合、2万円以下で揃えることができた。HV7CXでがんばろうとするアパマンハムは道具にも投資すべきである。